クラウドサービスという言葉を聞いたことのある人も多いと思いますが、一体どんなサービスのことなのでしょうか。なんとなく知っていても、きちんと説明できる人は意外と少ないようです。この記事では、知っているようで知らないクラウドサービスの仕組みや特徴、利用するメリットについてご説明します。
1.クラウドサービスとは
クラウドサービスとは様々なデータを自分のパソコンや携帯端末ではなく、インターネット上に保存することができるサービスのことです。インターネットにさえ接続できれば、どこからでも同じデータを見たり編集することができます。
例えば、スマホで撮った写真をクラウドサービスを利用してインターネット上に保存すると、自宅や会社、学校やカフェなど、どこににいてもパソコンやタブレットから同じ写真を見ることができます。
クラウドサービスを利用することで、いつでも、どこでも、何からでもデータを管理することができるのです。また、クラウドサービスはインターネット上にデータを保存するだけでなく、様々なアプリケーションを利用することができるのも特徴です。
データやアプリケーションは「サーバー」で保存・管理されます。
サーバーとはインターネットでつながっている別の機器のことです。サーバーは必ず誰かが管理していますが、クラウドサービスの利用者はそのサーバーの場所や詳細を知らなくてもサービスを利用することができます。見えていても触ることのできない雲とイメージが似ていることから、クラウドサービスと呼ばれているようです。
2.クラウドサービスの特徴
クラウドサービスはインターネットに接続できれば、どこにいてもすぐに利用できるという特徴があります。はじめて利用する場合は登録が必要ですが、登録さえできればどのパソコンや携帯端末からでも利用が可能です。クラウドサービスには大きく分けてSaaS、PaaS、IaaSという3つの種類があります。
種類の詳しくは「クラウドサービスの種類を説明!」[内部リンク]で解説しております。
個人向けや企業向けなど様々なサービスがあり、利用できるサービスや機能にも違いがあります。
サービスによっては有料や無料のものがありますが、私たちが普段使用しているパソコンや携帯にもそれぞれのメーカーや値段で特徴や機能が違うのと同じです。様々なサービスの特徴と使い方がわかれば、コスト削減や仕事の効率化にもつながります。
クラウドサービスを利用するために必要なこと
クラウドサービスを利用するためにはインターネットに接続できる環境が必要です。
それから、クラウドサービスに登録しアカウントを作成する必要があります。アカウントを作成すればサービスを利用できるようになり、複数のパソコンや携帯端末でサービスを利用する場合は再度新しいアカウントを作成する必要はありません。それぞれのパソコンや携帯端末でクラウドサービスにアクセスし、すでに作成したアカウントでログインすれば大丈夫です。
3.クラウドサービスを利用するメリットと注意点
注目を集めているクラウドサービスですが利用すると具体的にどんなメリットがあるのでしょうか?デメリットはないのでしょうか?クラウドサービスの気になる3つのメリットと注意点をご紹介します。
ローカルストレージの容量を気にしなくていい
ローカルストレージとはパソコンや携帯のデータを保存できる領域のことです。
ローカルストレージは端末によって保存できるデータの容量が決まっているので、ローカルストレージの空き容量がなくなると、それ以上データを保存できなくなります。
クラウドサービスがなかった頃はデータをすべてパソコン本体などのハードウェアに保存し、ソフトウェアを使うときもパソコン本体にアプリケーションをインストールする必要があったので、大量のデータを保存するためには大容量のローカルストレージが必要でした。
あなたも携帯の容量がなくなって写真が保存できなくなった経験はありませんか?
クラウドサービスならサーバーでデータを管理したりソフトウェアを使用したりできるので、ローカルストレージの容量を気にしなくてよくなります。そのためクラウドサービスを導入している企業も年々増加傾向にあります。
作業の効率化になる
クラウドサービスはどこからでもアクセスできるので、自宅のパソコンで作業していたデータをクラウドサービスに保存し、外出先で別のパソコンを使って引き続き作業することもできます。
複数のユーザーで同時に1つのデータにアクセスし作業することもできるので、データの共有や管理がしやすく作業の効率化になります。また、アプリケーションのインストールが不要なので、これまでのようにアプリケーションを全てのパソコンにインストールしてから設定するという手間がかかりません。
コスト削減になる
業務用クラウドサービスを使えば、これまで必要だった自社システムの開発や構築をしなくもいいのでコストの削減になります。
また、クラウドサービスは運営会社が維持管理をするので維持管理に必要な人手や電気代などもかかりません。導入も簡単なので、試用期間を利用して試しに使ってみるというのもいいと思います
クラウドサービスの注意点
とても便利なクラウドサービスですが注意も必要です。
クラウドサービスを使ってサーバーにデータを保存した場合、サービスの提供が終了したらそのデータは見れなくなります。例えばサーバーに問題が発生しクラウドサービスを利用できなくなった場合、ある日突然全てのデータがなくなってしまうということも考えられます。
クラウドサービスを利用する時は必ず重要なデータのバックアップを取っておくようにしましょう。
さらにインターネットに接続できない環境ではほとんどのクラウドサービスが使用できなくなるので、外出時には特にインターネットの接続状況に注意しましょう。また、インターネット上で情報をやりとりするのでウイルス対策もしっかりと施して利用することをおすすめ致します。
4.まとめ
クラウドサービスはインターネットを使用している人なら誰でも利用できるサービスで、インターネット環境さえあればいつでもどこでも便利な機能を使えます。クラウドサービスには個人で利用できるものや無料のサービスもあるため近年注目を集めています。
これまで面倒だったアプリケーションのインストールや設定作業が必要ないことから、多くの企業もクラウドサービスを導入しコスト削減や作業の効率化を図っています。インターネットと共に進化を続けるクラウドサービスの中から自分や会社に合ったものを選び利用していけば働き方が変わるかもしれません。